オンラインカジノは、金銭のやり取りや高い射幸心をあおるギャンブルという行為から、多くのお金が動きます。
そのため、従来のカジノと同様に運営会社や行政、そして周辺の関連企業などがそれぞれ関係を持って運営されている業界です。
今回、運営会社やソフトウェア会社、そしてライセンスのそれぞれの関係についてまとめ、監査はどのように行われているのかについても触れていきます。
これを読めばきっと、オンラインカジノの運営会社を取り巻く仕組みについても知ることができるのではないでしょうか。
運営会社とソフトウェア会社の関係や仕組み
オンラインカジノには、直接運営を行う運営会社をはじめ様々な企業や組織が関わっています。
運営会社は、オンラインカジノを運営している会社です。
例えばラッキーデイズであれば、Monkey 9 LIMITED.が運営会社にあたります。
一方、ソフトウェア会社は、ソフトウェアプロバイダと呼ばれる会社でMicrogaming(マイクロゲーミング)、PlayTech(プレイテック)、NetEnt(ネットエント)などがよく知られたソフトウェア会社です。
この運営会社とソフトウェア会社の関係ですが、文字通り運営会社にソフトウェアを提供している関係になります。
ソフトウェア会社は運営会社にソフトウェアを提供をして、運営会社から使用料などを受け取って収入を得ているのです。
さらにソフトウェア会社は単にオンラインカジノにゲームを提供しているのではなく、そのオンラインカジノのインターフェイスや登録システム、入出金を行うキャッシャーなどのシステム的なものも提供していることがあります。
そのため、同じソフトウェア会社が提供しているオンラインカジノ同士で使い勝手が似ていることも珍しくはありません。
このように、運営会社は全てを行っているのではなく、ソフトウェア会社にシステム的な面も含めて全面的なフォローを受けている関係でもあるのです。
運営会社とライセンスの関係や仕組み
運営会社は無許可で営業を行っているのではありません。
基本的に政府や自治政府、自治体、そしてそれらが運営する公的機関などからライセンスを受けて運営をしています。
ただ、このライセンスを受けるには様々な条件があり、その条件の一つにライセンスを発行する国に運営会社が籍を置いていることも設けている場合があるのです。
そういった背景から、母体となる企業が完全子会社をマルタ共和国などライセンスを発行する国に置いているケースがあります。
先ほどの例で触れたラッキーデイズの場合、母体の企業はスウェーデンを拠点とするブックメーカー「Raging Rhino N.V.」社なのですが、ライセンス取得を有利にするために先ほど触れたMonkey 9 LIMITED.を完全子会社としてマルタ共和国に設置し、ライセンスを受けています。
行政とのやり取りになるため、スウェーデンに運営会社を置くよりも、ライセンスの発行元に置いた方が便利という面もあるのです。
こういった関係で、運営会社はライセンスを受けてオンラインカジノを運営しているというのも一つの仕組みとして機能しています。
監査が行われる仕組み
オンラインカジノでは、イカサマが行われないように運営会社とソフトウェア会社やそのゲーム自体に監査が行われています。
運営会社には、ライセンスを発行した政府や自治体、関連する公的機関が行うという仕組みです。
これらは、ライセンス発行元で厳しさが異なります。
定期的にライセンス料を支払えば監査がパスできてしまう所もあれば、マルタ共和国やイギリス、英領ジブラルタルのような政府や自治政府のように企業の不正の有無をチェックする監査のような厳しいライセンスもあります。
ソフトウェア会社、特にオンラインカジノに提供しているゲームを監査する第三者監査機関も存在しているのも特徴です。
有名な機関として、eCOGRA(イーコグラ)やTST (Techinial Systems Testing)、GLIと言ったものがあり、これらは当選の確率など技術的な面も含めて監査しています。
ただ、この第三者機関からの監査を受けていなくともライセンスを持っていれば運営出来てしまうという側面もあり、自主規制で多くのオンラインカジノがこれらの監査を受けているものの、まれに監査を受けていない安全性や公平性に欠けるオンラインカジノもあります。
これはオンラインカジノのサイトなどで第三者機関の監査を受けているかどうかを見ることが可能です。
オンラインカジノで外注や契約が行われる仕組み
オンラインカジノは、お金やそれと非常に価値が近い電子マネー、仮想通貨を扱います。
これらについても外部と契約しています。
キャッシャー会社というカジノのお金のやり取りのシステムを提供する企業と契約し、円滑な資産のやり取りを可能としているのも仕組みとして挙げられます。
これ以外にもサポートを外部委託したり、広報を外部委託するなど、自分のところではユーザー管理だけをしているような外注中心のオンラインカジノもあり、様々な形態を持っているのもオンラインカジノの仕組みです。
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